1-2 結婚生活における幸福の土台

結婚生活に福音の原則を取り入れる

絆を取り戻す方法

佐藤さん夫婦は結婚して10年目を迎えていました。最初の頃は、お互いの存在が支えになっていたのに、最近は小さなことでケンカをすることが増え、心の距離を感じるようになっていました。仕事の忙しさや子育てのストレスが積み重なり、二人とも余裕を失っていたのです。

ある晩、奥さんがふいに「私たち、どうしたらもっと幸せな夫婦になれるのかな?」と問いかけました。佐藤さんは返事に困り、しばらく沈黙していました。何を変えればいいのか、何が足りないのか分からなかったのです。

その数日後、佐藤さんは久しぶりに友人と話す機会がありました。その友人は、家庭の問題に直面したとき、あるシンプルな習慣を取り入れたことで夫婦の絆が強まったと言います。「毎晩、感謝の気持ちを共有すること。どんな小さなことでもいいから、毎日1つずつ」と。その話を聞いて、佐藤さんは自分たちも試してみようと決めました。

その晩、佐藤さんは「今日は、忙しいのに夕飯を作ってくれてありがとう」と奥さんに伝えました。驚いた様子の奥さんも「こちらこそ、最近家のことを色々手伝ってくれて助かってるよ」と答えました。お互いに感謝を伝えるだけで、心の距離が少し縮まったように感じました。

それからは、毎晩少しの時間を取って、互いに感謝の気持ちを伝えるようになりました。また、週に一度、二人だけの時間を作り、どうすればもっと良い関係を築けるかを話し合う習慣も始めました。日々の問題も、感情的にぶつかるのではなく、冷静に対話しようという気持ちが生まれていったのです。

ある日、佐藤さんはふと「人って、こうやって感謝の気持ちを表すことで変わるんだな」と思い始めました。自然と、夫婦関係だけでなく、周りの人とのコミュニケーションも円滑になっていきました。

そして、友人から勧められた本を読み始めました。そこには、ある人物が「人との関係における最も大切な要素は、相手を理解し、赦し合うこと」と書いてありました。佐藤さんは、その考え方が自分たちの結婚生活にも当てはまることを実感しました。


エズラ・タフト・ベンソン大管長は、「結婚はイエス・キリストの福音において最も栄えある、最も人を高める原則です。これ以上に重要かつ神聖で、人の永遠の喜びにとって必要な儀式はありません」と教えています。結婚の聖約に忠実であることは、現世での最上の喜びと、来世での栄光に満ちた報いをもたらします。


福音を基にした夫婦関係の築き方

夫婦が幸福で強固な関係を築くためには、イエス・キリストの福音という土台が重要です。その土台の上に、日々の生活を築いていくことで、困難や試練に直面したときにも乗り越える力が得られます。例えば、家族に関する宣言の勧告に従うことは、夫婦関係を守り、家族全体を強めるための基本的な指針です。

実際に行動できるポイント

1. 祈りを通じた夫婦の一体感 毎日の祈りを通して、夫婦間のコミュニケーションを深め、神の導きを求めることは、精神的なつながりを強めます。一緒に祈る時間を確保することで、互いの願いや不安を分かち合い、神に頼ることができます。

  • 実践例: 毎晩一緒に感謝と願いを込めた短い祈りを行う。

2. 問題解決スキルの学び 福音の原則に従うことは、日々の生活に具体的な影響を与えます。悩みや意見の対立が起こったとき、冷静に話し合い、解決に向けて協力することが大切です。問題を解決するスキルやコミュニケーションスキルは、関係を強固に保つための重要な要素です。

  • 実践例: 夫婦で定期的に「話し合いの日」を設け、意見交換や問題解決の場とする。

3. 悔い改めと赦しの実践 夫婦関係において、互いを赦し合うことや、悪い習慣を悔い改めることは、絆を深めるために欠かせません。過去の失敗や不満を乗り越え、前向きな関係を築くために、謙虚な心を持つことが重要です。

  • 実践例: 一週間に一度、互いに感謝していることや赦し合うことについて話す時間を作る。

このように、福音の原則に基づく具体的な行動は、夫婦関係をより強くし、結婚生活における平安と幸福を実感できるようになります。キリストの教えを日々の生活に応用することで、誰もが持つべき愛と赦しの力を活用し、結婚生活をさらに豊かにすることができるのです。

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